スウェーデンのイエーテボリで開催された「世界フィギュア選手権」女子・フリースケーティングの結果。
| 順位 | 出場選手 | 国名 | ポイント(技術+構成-減点) |
|---|---|---|---|
| 1 | キム・ヨナ | 韓国 | 123.38(64.82 + 58.56 - 0.00) |
| 2 | 浅田真央 | 日本 | 121.46(61.89 - 60.57 - 1.00) |
| 3 | カロリナ・コストナー | イタリア | 120.40(61.88 + 58.52 - 0.00) |
| 4 | 中野友加里 | 日本 | 116.30(56.98 + 59.32 - 0.00) |
| 5 | ジョアニー・ロシェット | カナダ | 114.59(60.52 + 54.07 - 0.00) |
| 6 | サラ・マイヤー | スイス | 112.39(56.57 + 55.82 - 0.00) |
| 7 | ラウラ・レピスト | フィンランド | 101.85(54.42 + 47.43 - 0.00) |
| 8 | ユリア・セベスチェン | ハンガリー | 98.13(49.39 + 48.74 - 0.00) |
| 9 | ヴァレンティナ・マルケイ | イタリア | 94.04(50.83 + 43.21 - 0.00) |
| 10 | エレーナ・グレボワ | エストニア | 93.84(53.32 + 40.52 - 0.00) |
※途中棄権:安藤美姫
そして最終順位は以下の通り。
| 順位 | 出場選手 | 国名 | ポイント | SP | FS |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 浅田真央 | 日本 | 185.56 | 2位 | 2位 |
| 2 | カロリナ・コストナー | イタリア | 184.68 | 1位 | 3位 |
| 3 | キム・ヨナ | 韓国 | 183.23 | 5位 | 1位 |
| 4 | 中野友加里 | 日本 | 177.40 | 3位 | 4位 |
| 5 | ジョアニー・ロシェット | カナダ | 174.12 | 6位 | 5位 |
| 6 | サラ・マイヤー | スイス | 171.88 | 7位 | 6位 |
| 7 | キミー・マイズナー | アメリカ | 149.74 | 9位 | 12位 |
| 8 | ラウラ・レピスト | フィンランド | 147.26 | 21位 | 7位 |
| 9 | キーラ・コルピ | フィンランド | 145.73 | 4位 | 17位 |
| 10 | ベアトリサ・リャン | アメリカ | 145.29 | 10位 | 13位 |
※SP = ショートプログラム / FS = フリースケート
- ラウラ・レピスト(フィンランド)
-
ショートプログラムでは不本意な結果に終わった彼女だが、フリーではベストではないにしても本来の力は発揮できた。
スケーティングの美しさに加え、19歳とは思えない大人っぽさと気品の感じられる表現が彼女の魅力。今後も注目していきたい選手である。
使用曲:映画『ドン・ファン』より(マイケル・ケイメン)
【参考】Don Juan De Marco: Original Motion Picture Soundtrack
Michael Kamen日本版はこちら。
- キミー・マイズナー(アメリカ)
-
ジャンプの2度の転倒が痛かったが、それ以外は良い出来だった。
今シーズンの彼女は思うように点数が伸びず演技に迷いも見られたが、来季はリフレッシュして本来の輝きを取り戻して欲しい。
使用曲:トゥーランドット(プッチーニ)
【参考】プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
カラヤン(ヘルベルト・フォン) ウィーン国立歌劇場合唱団 リッチャレッリ(カーティア)
- ベアトリサ・リャン(アメリカ)
-
途中までは非常に良い出来だっただけに、後半の2度の転倒が惜しまれる。ただ、今大会は彼女にとって一段階ステップアップできた有意義な大会だったのでは?
使用曲:ピアノ協奏曲「黄河」(中央楽団)
【参考】ピアノ協奏曲(黄河)
中央楽団交響楽団 李煥之 陳培勲
- サラ・マイヤー(スイス)
-
ショートプログラムにくらべると若干の堅さが見られジャンプの細かいミスはあったものの、彼女のエレガントな世界は十分に堪能できた。
それにしても彼女の場合は選曲が絶妙。フリーで使用した曲もショートプログラムと同様にあまり馴染みのない曲だが、彼女の個性に非常に良くマッチしていた。
使用曲:黒のラ・フォリア〜秋の紅(新実徳英)
【参考】新実徳英:VNソング・ブック
大谷康子 新実徳英 榎本潤
- 安藤美姫(日本)
-
ショートプログラムの不完全燃焼は、ケガが原因だった。「棄権」がささやかれた今日も彼女自身の意志で強行出場したが、結局演技途中で断念。彼女の「無念の涙」は見ていて辛かった。しばらくは何も考えずに休養に専念してもらいたい。
しかし考えようによっては、これで今季彼女につきまとってきた「女王であることの呪縛」からも解放されたわけだし、来季はまた心機一転して一からの復活を期待したい。
使用曲:カルメン(ビゼー)
【参考】ビゼー:歌劇「カルメン」(名場面集)
カラヤン(ヘルベルト・フォン) プライス(レオンタイン) コレルリ(フランコ)
- アシュリー・ワグナー(アメリカ)
-
彼女本来の思い切りの良さがあまり見られなかったのは残念。安藤選手の棄権で出番が早くなってしまったことも影響したのかもしれない。ただ、16歳の彼女にとってこの経験は今後に向け大きな財産。来季の飛躍を期待したい。
使用曲:ジェラシー(ジャコブ・ゲーゼ)〜マンボ・ジャンボ(ペレス・プラード)
【参考】Jalousie / Stardust
Arthur Benjamin Leonard Bernstein Charles Borel-Clerc
※1曲目に収録。
【参考】〈COLEZO!〉ペレス・プラード楽団
ペレス・プラード楽団
※10曲目に収録。
- ジョアニー・ロシェット(カナダ)
-
前半小さなミスが続いたが、後半は持ち直した。ショートプログラムにくらべると全体的にやや物足りない印象だった。
使用曲:ミュージカル「ドン・ファン」より(フェリックス・グレイ)
【参考】Don Juan Music Hall Show: Felix Gray
- カロリナ・コストナー(イタリア)
-
ジャンプの前に笑顔を作るのは、「跳べる」と自己暗示をかけているのだろうか?
果たして効果があったのかどうかは微妙なところだが、なんとか転倒せずに「持ちこたえた」という印象。しかし以前のようにフリーで大崩れすることがなくなったのは今シーズンの成長の証とも言える。
この分だと来季も優勝争いの常連として期待できそう。
使用曲:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調作品90 B.166 「ドゥムキー」(ドヴォルザーク)
【参考】ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番・第4番
スーク・トリオ ドヴォルザーク
- キーラ・コルピ(フィンランド)
-
最初のジャンプの失敗を引きずってしまった。スパイラルの途中、なんでもないところで転んでしまうという信じられないミスもあった。ショートプログラムが非常に良かっただけに残念。
使用曲:ファンタジア~「オペラ座の怪人」組曲 (アンドルー・ロイド・ウェバー)
【参考】Phantasia
Julian Lloyd Webber Geoffrey Alexander Andrew Lloyd Webber日本版はこちら。
- キム・ヨナ(韓国)
-
2つめのトリプル・ルッツがシングルになってしまったのが悔やまれるが、あとはほぼ完璧な演技。ただし、優勝したグランプリ・ファイナルの方が(転倒はあったものの)アグレッシブで良かった気がする。
来季は腰や股関節のケガを治して、是非ベストコンディションで臨んでもらいたい。
使用曲:ミス・サイゴン(クロード・ミシェル・シェーンベルグ)
【参考】Miss Saigon (Original 1989 London Cast)
Claude-Michel Schoenberg Martin Koch Miss Saigon Pit Orchestra
- 浅田真央(日本)
-
最初の信じられない転倒の後、しばらく氷上で呆然としているようにも見えた彼女。正直「棄権」も覚悟したが、杞憂に終わって本当に良かった...。しかしショートプログラムのキム・ヨナ選手と言い、このクラスになると何かアクシデントがあった方が逆にモチベーションが上がるのだろうか?(笑)。そう思ってしまうくらい、その後の彼女の演技には鬼気迫るものがあった。
本人はノーミスでの優勝を思い描いていただろうが、考えようによっては今回「完璧な優勝」ではなかったことで、来季に向けてまた新たな目標ができた。まぁこれはこれで良かったのかもしれない。
使用曲:幻想即興曲(ショパン)
【参考】別れの曲~ショパン名曲集
アシュケナージ(ウラディーミル) ショパン
- 中野友加里(日本)
-
最初のトリプル・アクセルが回転不足をとられた以外は完璧。会心の出来といっても良いだろう。会場全体を覆い尽くしたスタンディング・オベーションもそれを証明していた。ショートプログラムも非常に良かったし、彼女自身にとっても今大会のパフォーマンスは納得のいくものだったろう。
それだけに、メダルを取らせてあげたかった...。
使用曲:スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ)
【参考】R.コルサコフ:作品集
オムニバス(クラシック) アシュケナージ(ウラディーミル) マルケヴィチ(イーゴル)
- 表彰式の「サプライズ」
-
今大会の表彰式には変わった趣向が待ちかまえていた。それは、現地の(スウェーデン人?)混成コーラスによるアカペラの「君が代」。
日本語の発音にやや怪しい点はあったものの(?)なかなか良い出来で、記憶に残る表彰式となった。こういう手作り感は良いですな。しかし当然日本人以外が優勝する可能性もあったわけで、そうなると一体何カ国分の国歌を練習したのかが気になるところだ(笑)。
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- 08/03/22
- フィギュアスケート > 世界選手権 > 2008
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