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スケートアメリカ '06 女子フリー

28日(日本時間29日)、米コネティカット州ハートフォードで行われたグランプリシリーズ第1戦・アメリカ大会のフリーの結果と感想。

女子フリー・結果  ※詳細ISU
順位 出場選手 国名 ポイント(技術+構成-減点)
1 安藤美姫 日本 125.85(70.73 + 55.12)
2 キミー・マイズナー アメリカ 118.96(63.28 + 55.68)
3 サラ・マイヤー スイス 111.41(59.41 + 52.00)
4 浅田真央 日本 102.39(49.03 + 53.36)
5 キーラ・コルピ フィンランド 89.95(47.51 + 43.44)
6 エミリー・ヒューズ アメリカ 89.92(39.92 + 50.00)
7 浅田舞 日本 89.63(43.47 + 48.16)
8 ミラ・リュン カナダ 83.73(43.37 + 41.36)
9 バレンティナ・マルケイ イタリア 73.89(32.85 + 41.04)
10 ケイティ・タイラー アメリカ 71.41(31.01 + 42.40)
11 ミシェル・カントゥ メキシコ 70.66(32.06 + 39.60)

「完全復活」を証明した安藤美姫選手の演技はもちろん、個人的に初めて見る選手の演技もあり、見どころ満載のフリーだった。そして最終順位は以下の通り。

女子シングル・最終結果  *詳細ISU
順位 出場選手 国名 ポイント SP FS
1 安藤美姫 日本 192.59 2位 1位
2 キミー・マイズナー アメリカ 177.78 3位 2位
3 浅田真央 日本 171.23 1位 4位
4 サラ・マイヤー スイス 169.01 4位 3位
5 エミリー・ヒューズ アメリカ 147.34 5位 6位
6 浅田舞 日本 138.29 6位 7位
7 キーラ・コルピ フィンランド 132.93 8位 5位
8 ミラ・リュン カナダ 128.07 7位 8位
9 バレンティナ・マルケイ イタリア 116.81 9位 9位
10 ミシェル・カントゥ メキシコ 108.04 10位 11位
11 ケイティ・タイラー アメリカ 106.07 11位 10位

※SP = ショートプログラム / FS = フリースケート

安藤美姫選手が総合で世界歴代3位となる 192.59点を叩きだし、見事逆転優勝!前日トップだった浅田真央選手は、ジャンプのミスが響き3位に。

キーラ・コルピ(フィンランド / 18歳)

ショートプログラム同様、おそらく彼女にとって満足のいく出来ではなかっただろうが、ミスがあっても最後までていねいな表現を心がける彼女の姿勢には好感が持てた。

それにしても、パステル・グリーンのコスチュームが氷上に映えますな...。

※使用曲 : ファンタジア 〜「オペラ座の怪人」組曲

ミラ・リュン(カナダ / 17歳)

この人の演技を見るのは初めて。しかしなんか...せわしない振付だな(汗)。彼女の体型のせいもあるが、小動物が始終ちょこまかと動いている感じ(笑)。最後の最後に3連続のコンビネーションジャンプを持ってくる辺り、スタミナには自信があるんだろう。

※使用曲 : 映画「テラコッタ・ウォリア」より

ミシェル・カントゥ(メキシコ / 18歳)

この人も初めて見る選手。映画「マイ・フェア・レディ」の世界を表現した、チャーミングな振付が印象に残った。

※使用曲 : 映画「マイ・フェア・レディ」より

バレンティナ・マルケイ(イタリア / 20歳)

他の上位の選手達とのレベルの差は否めないが、スピードのあるスケーティングは良いと思った。彼女を見ていて、同じイタリアのカロリナ・コストナー選手の演技が見たくなった(*1)。

*使用曲 : 「アディオス・ノニーノ」

浅田真央(日本 / 16歳)

氷上のリング(=戦場)へようこそ。

「勝負」を意識し始めたその時から選手生活の幕を閉じるまで、おそらくは長いつきあいとなるであろう「プレッシャー」という名の怪物。こいつとどう付き合っていくのかは、アスリートと呼ばれる人たちの永遠の課題なのかも知れない。

試合後のインタビューで思わぬミスの理由を聞かれ、「勢いがなかった...」と力なく繰り返すしかなかった彼女。何が起こったのか彼女自身にもわからなかったんだろう。無理もない、何せ今までそんな経験をしたことがないんだから。しかしこれは一流選手への通過儀礼みたいなもの。こういった経験を一歩一歩積み重ねながら大きくなっていくんだろう...。ドンマイ!

※使用曲 : 「チャルダッシュ」

エミリー・ヒューズ(アメリカ / 17歳)

何故か右足のトゥ系のジャンプ(ルッツ、フリップ)をことごとく失敗した彼女。右足の靴の中にだけ小石でも入り込んでいたんだろうか?(笑)。でもその他の部分は決して悪くなかった。

彼女の演技を見ていていつも感心するのは、「表現者」としての姿勢。常に一生懸命「表現しよう」とする気持ちがこちらに伝わってくるところが良い。ここら辺は、サーシャ・コーエン選手(*2)あたりとも通ずるものがある。

※使用曲「バレエ組曲『シルヴィア』」

キミー・マイズナー(アメリカ / 17歳)

いやぁ...お見それしました。先日書いたことは撤回します(汗)。なに?この別人28号ぶり。プレッシャーのかけらもないじゃないかっ!

ショートプログラムの時とはうって変わって完璧に近い演技だった。彼女は筆者が考えていたよりも、遙かにタフな神経をしていた。それに気持ちの切り替えもうまいんだろう。とにかく大物ですよこの娘は。

世界選手権の優勝は伊達じゃなかった...。

使用曲 : 「フラメンコ」

安藤美姫(日本 / 18歳)

キミー・マイズナー選手の高得点に沸く会場。そんな耳をつんざくばかりの(キミーに対する)大喝采の中で、ひとり静かに出番を待つ安藤選手の集中しきった表情が頼もしかった。この時すでに、彼女の成功は約束されていたのかも知れない。そして彼女は期待にたがわぬ素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

前半、見ているこちらが息をつく暇もないくらいに立て続けに披露されるジャンプに圧倒させられた。後半はさすがにやや失速、ステップなどのキレが若干ショートプログラムに比べて落ちた感もあったが、全体的には完璧に近い見事なパフォーマンスだった。正直、今日のようなパフォーマンスが出来るのなら彼女に4回転など不要、との思いを強くした。

試合後のインタビューでも落ち着きがあり、次の試合に向けての課題を語ったりする辺りに、精神面でも成長を見た気がした。

※使用曲 : 「ヴァイオリン協奏曲」(メンデルスゾーン)

浅田舞(日本 / 18歳)

ショートプログラム同様、ジャンプのミスはあったが、やはりこの人のしなやかな表現力には観るべきものがある。グランプリシリーズ初参戦にしては上出来なのでは。今後に注目。

※使用曲 : 「白鳥の湖」(チャイコフスキー)

P.S.

つーか、サラ・マイヤー選手の演技はなんでカット?

関連リンク
*1

コストナー選手は足首を痛め、残念ながらグランプリシリーズには出場しない模様(第6戦の NHK 杯のエントリーにはまだ名前が残ってますが...)。復帰は来年1月のイタリア選手権を予定しているとの事。

*2

今季はサーシャ・コーエン、イリーナ・スルツカヤ、そして前述のカロリナ・コストナー選手が欠場という、なんとも寂しいグランプリシリーズになってしまった。しかしその分若い選手達にとってはチャンス。是非とも頑張って欲しいですな。

  • 06/11/01
  • フィギュアスケート > グランプリシリーズ > 2007

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