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スケートアメリカ '06 女子ショート

27日(日本時間28日)、米コネティカット州ハートフォードで行われたグランプリシリーズ開幕戦「スケートアメリカ」の「女子ショートプログラム」の結果 & 感想。

女子ショートプログラム・結果  ※詳細ISU
順位 出場選手 国名 ポイント(技術+構成-減点)
1 浅田真央 日本 68.84(39.40 + 29.44)
2 安藤美姫 日本 66.74(38.70 + 28.04)
3 キミー・マイズナー アメリカ 58.82(31.70 + 27.12)
4 サラ・マイヤー スイス 57.60(32.80 + 24.80)
5 エミリー・ヒューズ アメリカ 57.42(31.34 + 26.08)
6 浅田舞 日本 48.66(26.10 + 22.56)
7 ミラ・リョン カナダ 44.34(23.98 + 20.36)
8 キーラ・コルピ フィンランド 42.98(20.90 + 22.08)

シーズンの開幕戦という事もあり、お気楽モード(ややモチベーション低め)で臨んだのだが、意外な収穫があって楽しかった。それは、今まで個人的に「対象外」だった選手の新たな魅力を発見した事。これで今シーズンの楽しみが増えた♪ 詳しくは以下の寸評にて。

サラ・マイヤー(スイス / 22歳)

ややスピードやダイナミックさに欠けるものの、安定感のある演技を見せてくれた。ちなみにこの人やキーラ・コルピ選手などは、その美貌を保ちつつ(ここ大事ね)息の長い選手生活を送ってくれさえすれば、こちらとしては何の文句もありません(...ってオイ)。

※使用曲 : 「アランフェス協奏曲」(ロドリーゴ)

浅田舞(日本 / 18歳)

この選手の魅力は、きめの細かい表現力。キャンベルカップの時の方が出来が良かったが、今日もそこそこ安定感のある演技を見せてくれた。細かいジャンプのミスが残念。

※使用曲 : 「オブリビオン / リベルタンゴ」(アストル・ピアソラ)

キミー・マイズナー(アメリカ / 17歳)

精彩がなかったキャンベルカップの時にくらべると、幾分調子を上げてきた感じ。ただ、思うに彼女はまだまだこれからの選手。世界選手権では全てがうまく行きすぎた。もちろん彼女の持つポテンシャルの高さには疑う余地もないが、あの少々早すぎた金メダルのせいで、彼女の身の丈以上の期待が周囲からかけられ、それが重圧となっているようにも見える...。

※使用曲 : 「スノーストーム」(ゲオルギー・スヴィリードフ)

エミリー・ヒューズ(アメリカ / 17歳)

同じ 17歳のマイズナーとは好対照の個性を持つ彼女(「静と動」、「陰と陽」、あるいは「月と太陽」)。なんと言っても彼女の魅力はダイナミックな演技と見る者を惹き付けるオーラ。ミスもあったが元気印は健在。最後の自信満々の表情(「やったわよ!」)が個人的にツボ(笑)。ちなみに会場にはお姉さん(*1)の姿も...。

※使用曲 : 「カルメン」(ビゼー)

キーラ・コルピ(フィンランド / 18歳)

この人は、見る度にその美貌と色気が増している気がする。これでまだ18歳というんだから驚く。末は女優かモナコ王妃か(意味不明)。つーか、演技について何も語ってない...(汗)。

※使用曲 : 「Mexican」(映画「レジェンド・オブ・メキシコ / デスペラード」より)

安藤美姫(日本 / 18歳)

最初のコンビネーションジャンプの後の彼女の表情を見て、「変わった」と確信した。去年とは別人の、自信に満ちあふれた「NEW 安藤美姫」がそこにいた。全体を通して伝わってくる、彼女のフィギュアスケートに対する真摯な姿勢(これは正直に言って、今までにはあまり感じられなかった部分?)に心を打たれた。

いったい何が彼女をここまで変えたのか...やはりトリノの悔しさ?それとも今年徹底してやり直したという基礎練習の成果? あるいはコーチが変わった(*2 )から?...何れにしろ、彼女に何らかの意識改革があったであろうことは想像に難くない。

それと、とかく「ジャンプの人」と思われがちな彼女のもう一方の特質である(と勝手に思っている)「ダイナミックな表現力」にも、磨きがかかってきた(ストレートライン・ステップ最高!)。

今シーズンは期待しても良いかも知れないな...。

※使用曲 : 交響組曲「シェエラザード」(リムスキー・コルサコフ)

浅田真央(日本 / 16歳)

たとえマスコミがどんなに騒いでも、今まで筆者は彼女の演技にさほど興味が持てなかった。そのわけは、あのいとも簡単に軽々と跳ぶジャンプの凄さににくらべると、どうしても稚拙に思えてしまうその「表現力」にあった。そしてその印象は、この試合の直前に行われたキャンベルカップのフリーの演技を見ても変わらなかった。

ところが、今日のショートの演技で、彼女はそのイメージを劇的に豹変させた。

今まで「出来なかった」のではない。「やらなかった」あるいは「誰にも教えられなかった」からなんだな...。そう思えるほど、今日の彼女の表現力は豊かになっていて、そのポテンシャルに今更ながら驚かされた。今シーズン、ショートプログラムの練習が「非公開」だったのもわかる気がした。新コーチのラファエル・アルトゥニアン氏はきっと「世界を驚かせたかった」んだろう...。もしそうなら、まんまと彼の術中にハマった人間がここにひとり...(汗)。

特に良かったのは「手の表情」。将来的に、荒川静香選手やサーシャ・コーエン選手の域に近づき、そしてゆくゆくは凌駕してしまうではと思えるほど、まるでそれ自体意志を持ったかのようなしなやかな「手」の動きにしばし魅了された。とにかく彼女に対する認識を新たせざるを得ない、「記念すべき」パフォーマンスを見せてもらった。

※使用曲「ノクターン第2番 Op.9-2 変ホ長調」(ショパン)

P.S.

今日はやけにスケートの滑走音がうるさいと思ったら、マイク(*3)をリンクの氷の中に設置しているとの事(初耳)。今までがどうだったのかはよく分からないが、スピードスケートとかならいざ知らず、フィギュアでは音楽の邪魔にしかならないと思う。臨場感があって良いと言う人もいるのかも知れないが、個人的にはあれはやめて欲しい。

関連リンク
*1

ご存じソルトレークシティ五輪の金メダリスト、サラ・フューズ。少々オバチャンぽかったトリノオリンピックの時(会場で妹を応援)にくらべて若返ったように見えた。いったい彼女に何が !?(余計なお世話)。

*2

彼女は、今シーズンからあの(荒川静香選手をトリノ金メダルに導いた)ニコライ・モロゾフ氏に師事

*3

こういったブツが仕込んであるのかな?(NHKオンライン)。

  • 06/10/29
  • フィギュアスケート > グランプリシリーズ > 2007

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