【区間】プテンツァ 〜 ペスキチ(231km)
優勝候補と目される選手たちにとって、今日は明日の頂上ゴールにそなえた体力温存の1日となったようだ。一方彼らに変わって主役を演じたのは、決してビッグネームとは言えない若手や中堅の選手たちだった。
だからつまらなかったかと言うと、もちろんそんなことはない。輝かしい実績のない選手にとって、今日は千載一遇のチャンス。ハングリー感あふれる戦いぶりがエキサイティングだった。
特に、ステージ優勝が現実味を帯びてきた残り 5km あたりからのプリアーモ(CSF)とペレス(エウスカルテル)のガッつき具合(笑)が最高!まるで獲物を目の前にした獣のようにギラギラ感を放出させた2人の走りは、見応え十分だった。
先頭交代を時々サボりながら力を温存するという、体格に似合わずセコい作戦(?)に出たバクステッド(スリップストリーム)の猛追も、腹をすかせて一心不乱に獲物を狙う2匹の若き野獣には到底及ばなかった。
最後は勝利への執着心が上回っていたのか、2人で飛び出した後も終始ペースを握っていたプリアーモが歓喜のゴール!
一方マリアローザ争いも白熱。暫定首位のルス(ゲロルシュタイナー)との間にあった7秒の差をゴールスプリントで一気に同タイムまで縮めたヴィスコンティ(クイックステップ)が、規定により(*1)リーダージャージを獲得。
実はレース開始時は13秒あった2人の差。しかしヴィスコンティが獲得した中間ポイントによるボーナスタイム(6秒)が功を奏した恰好。たかが中間ポイント、されど...といったところか。解説の栗村氏曰く「10円を笑う者は10円に泣く!」。コンビニでの体験談だそうだ(笑)。
それにしても、実力的に見ても同等のチャンスがあった11人の先頭集団の中で、最後に勝利を手にしたのはステージ・総合のいずれもイタリア人。「地元で勝ちたい」...シンプルな動機だが、それこそが自国開催の最大のアドバンテージなのかもしれない。
- 第6ステージ:結果
-
- マッテオ・プリアーモ(イタリア / CSFグループ・ナヴィガーレ)5h24'49"
- アラン・ペレス(スペイン / エウスカルテル)+08"
- ニコライ・トルーソフ(ロシア / ティンコフ)+27"
- ポール・マルテンス(ドイツ / ラボバンク)+31"
- マキシム・イグリンスキー(カザフスタン / アスタナ)+32"
- マリア・ローザ(個人総合)
-
- ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア / クイックステップ)27h14'04"
- マティアス・ルス(ドイツ / ゲロルシュタイナー)
- ダニエーレ・ナルデッロ(イタリア / セッラメンティ)+1'22"
- マリア・チクラミーノ(ポイント賞)
-
- ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア / リクイガス)50pt
- リカルド・リッコ(イタリア / サウニエルドゥバル)34pt
- パヴェル・ブル(ロシア / ティンコフ)33pt
- マリア・ヴェルデ(山岳賞)
-
- エマヌエーレ・セッラ(イタリア / CSFグループ・ナヴィガーレ)12pt
- ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア / LPRブレイクス)5pt
- ルイスフェリペ・ラベルデ(コロンビア / CSFグループ・ナヴィガーレ)3pt
- マリア・ビアンカ(新人賞)
-
- ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア / クイックステップ)27h14'04"
- マティアス・ルス(ドイツ / ゲロルシュタイナー)
- フランシスコ・ガヴァッツィ(イタリア / ランプレ)+5'34"
- チーム総合
-
- アスタナ 81h06'10"
- ティンコフ +28"
- CSFグループ・ナヴィガーレ +37"
- 意外なところで活躍?
-
今大会ここまで目立った活躍がないマキュアン(サイレンス・ロット)だが、レース後には大いに存在感を発揮していた模様。
※いつでも逃げる文学青年ブラットの勝利 移動の不満で選手の怒りは頂点に!(CYCLINGTIME.com)
マキュアンが音頭を取り今日の最長コースの短縮を直訴、その結果がコースの 32km カットに繋がったとのこと(↑ のページ下段「ステージ短縮を申し出た選手たち」参照)。さすがマキュアン!しかし選手の中で一人だけ賛同しなかったベッティーニ(クイックステップ)の変わり者ぶりも、ある意味サスガ!(笑)。
- *1
-
※総合同タイムの場合の順位確定方法(2008年ジロルールブック)
- 個人タイムトライアルの100分の1秒までを比較
- 同ステージまでの個人区間順位の総計を比較(総計が少ないほうが上位)
- 同ステージでの順位
今日の場合は2番目が適用。
(「【ジロ2008】第6ステージレースレポート(J SPORTS))」参照)
- 08/05/17
- 自転車競技 > ジロ・デ・イタリア > 2008年
この記事の URL & トラックバック URL
- この記事の URL
- この記事のトラックバック URL










