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ジロ・デ・イタリア 2008:第6ステージ

【区間】プテンツァ 〜 ペスキチ(231km)

優勝候補と目される選手たちにとって、今日は明日の頂上ゴールにそなえた体力温存の1日となったようだ。一方彼らに変わって主役を演じたのは、決してビッグネームとは言えない若手や中堅の選手たちだった。

だからつまらなかったかと言うと、もちろんそんなことはない。輝かしい実績のない選手にとって、今日は千載一遇のチャンス。ハングリー感あふれる戦いぶりがエキサイティングだった。

特に、ステージ優勝が現実味を帯びてきた残り 5km あたりからのプリアーモ(CSF)とペレス(エウスカルテル)のガッつき具合(笑)が最高!まるで獲物を目の前にした獣のようにギラギラ感を放出させた2人の走りは、見応え十分だった。

先頭交代を時々サボりながら力を温存するという、体格に似合わずセコい作戦(?)に出たバクステッド(スリップストリーム)の猛追も、腹をすかせて一心不乱に獲物を狙う2匹の若き野獣には到底及ばなかった。

最後は勝利への執着心が上回っていたのか、2人で飛び出した後も終始ペースを握っていたプリアーモが歓喜のゴール!

一方マリアローザ争いも白熱。暫定首位のルス(ゲロルシュタイナー)との間にあった7秒の差をゴールスプリントで一気に同タイムまで縮めたヴィスコンティ(クイックステップ)が、規定により(*1)リーダージャージを獲得。

実はレース開始時は13秒あった2人の差。しかしヴィスコンティが獲得した中間ポイントによるボーナスタイム(6秒)が功を奏した恰好。たかが中間ポイント、されど...といったところか。解説の栗村氏曰く「10円を笑う者は10円に泣く!」。コンビニでの体験談だそうだ(笑)。

それにしても、実力的に見ても同等のチャンスがあった11人の先頭集団の中で、最後に勝利を手にしたのはステージ・総合のいずれもイタリア人。「地元で勝ちたい」...シンプルな動機だが、それこそが自国開催の最大のアドバンテージなのかもしれない。

第6ステージ:結果
  1. マッテオ・プリアーモ(イタリア / CSFグループ・ナヴィガーレ)5h24'49"
  2. アラン・ペレス(スペイン / エウスカルテル)+08"
  3. ニコライ・トルーソフ(ロシア / ティンコフ)+27"
  4. ポール・マルテンス(ドイツ / ラボバンク)+31"
  5. マキシム・イグリンスキー(カザフスタン / アスタナ)+32"
マリア・ローザ(個人総合)
  1. ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア / クイックステップ)27h14'04"
  2. マティアス・ルス(ドイツ / ゲロルシュタイナー)
  3. ダニエーレ・ナルデッロ(イタリア / セッラメンティ)+1'22"
マリア・チクラミーノ(ポイント賞)
  1. ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア / リクイガス)50pt
  2. リカルド・リッコ(イタリア / サウニエルドゥバル)34pt
  3. パヴェル・ブル(ロシア / ティンコフ)33pt
マリア・ヴェルデ(山岳賞)
  1. エマヌエーレ・セッラ(イタリア / CSFグループ・ナヴィガーレ)12pt
  2. ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア / LPRブレイクス)5pt
  3. ルイスフェリペ・ラベルデ(コロンビア / CSFグループ・ナヴィガーレ)3pt
マリア・ビアンカ(新人賞)
  1. ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア / クイックステップ)27h14'04"
  2. マティアス・ルス(ドイツ / ゲロルシュタイナー)
  3. フランシスコ・ガヴァッツィ(イタリア / ランプレ)+5'34"
チーム総合
  1. アスタナ 81h06'10"
  2. ティンコフ +28"
  3. CSFグループ・ナヴィガーレ +37"
意外なところで活躍?

今大会ここまで目立った活躍がないマキュアン(サイレンス・ロット)だが、レース後には大いに存在感を発揮していた模様。

いつでも逃げる文学青年ブラットの勝利 移動の不満で選手の怒りは頂点に!CYCLINGTIME.com

マキュアンが音頭を取り今日の最長コースの短縮を直訴、その結果がコースの 32km カットに繋がったとのこと(↑ のページ下段「ステージ短縮を申し出た選手たち」参照)。さすがマキュアン!しかし選手の中で一人だけ賛同しなかったベッティーニ(クイックステップ)の変わり者ぶりも、ある意味サスガ!(笑)。

関連リンク
*1

※総合同タイムの場合の順位確定方法(2008年ジロルールブック)

  1. 個人タイムトライアルの100分の1秒までを比較
  2. 同ステージまでの個人区間順位の総計を比較(総計が少ないほうが上位)
  3. 同ステージでの順位

今日の場合は2番目が適用。
(「【ジロ2008】第6ステージレースレポートJ SPORTS))」参照)

  • 08/05/17
  • 自転車競技 > ジロ・デ・イタリア > 2008年

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